辞表を店長に提出すると
すぐに小林さんから電話がありました。
喫茶店で話をすることになりました。
引き止めです。
小林さんは仕事の師匠なので、
この人の近くで働きたい
もっと学びたい、という気持ちを持ちつつ
会社からは店長からも
管理部からも評価されないことで
見切りをつけているところもありました。
競争店舗対策の真っ最中でした。
この頃の僕は開店から2年間、
ほとんど休みも取れず
ひたすら仕事に打ち込み続けてきました。
仕事は大好きだったけど
この会社で一生懸命働くことに対して
ものすごく無気力になっていました。
競争店舗対策の時は、
毎週毎週会議と数値報告書の提出と
取締役の方たちがお店を見に来る
という日々でした。
数字が上がって当たり前、
数字が落ちたら、頑張りが足らない
プレッシャーも大きく
そんな雰囲気にうんざりしていました。
小林さんからは退職の引き留めにあったものの
とりあえずは
「考えさせてください」
と答えました。
そして、その後も小林さんと電話で話しました。
結局、僕は会社に残ることにしました。
小林さんが居なかったら
残る、という選択肢はありませんでした。
周りの人たちにも辞めることを伝えていたので
「やっぱり辞めるの辞める」
というのは相当抵抗ありました・・・。
本当に、師匠の言うことだから聞き入れただけです。
注目してもらいたくて辞める、と言ったと
思われたくないな。と思っていましたので・・・。
恥ずかしながら会社に戻ってきた27歳の秋でした。
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株式会社 エリアワン
代表取締役 今泉 武史
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