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■ 隠れている売上を探そう!! 続編
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前回書いたブログの続きです。
僕が働いていたのは
スーパーマーケットの惣菜部門でした。
利益を食いつぶしているもの、
それは値引きロスと廃棄ロスでした。
特に廃棄ロスは売上高がゼロになるだけでなく
原材料費、人件費も含めて、マイナスになります。
利益を確保するためにロス率を下げる
という発想で動いていくと
売上も利益も下がります。
なぜなら、この発想の延長先には
「最終的に品揃え数を少なくすれば良い」
という答えに行きつくからです。
仮にわかりやすいたとえで話をしますが、
売上高が50万円
ロス額が5万円
ロス率10%
だったとします。
ロスを減らすためにやるのは
ロス額5万円の陳列数を少なくする
という発想になります。
仮にロス額を3万円まで下げたとします。
そうすると売上高はどうなるか?
というと、50万円を維持できている
ということは、まずあり得ません。
大抵は売上高も下がってきます。
ロスになっている商品の陳列数は
確かに少なくするのですが、
それだけでは足らないのです。
何をするか?
ということでしたが、
考えてみましたか?
何名かメールやFacebookで取り組まれていました。
難しく考える必要はありません。
むしろシンプルに考えた方がいいです。
売上高50万円
ロス額5万円
ロス率10%
生産調整をして
ロスにつながっている商品を作らないようにして
ロス額を3万円まで下げたとすると
必ず売上は下がります。
大抵は値引きをせずに廃棄ロスになっている
ということは考えにくいです。
会社によっても異なると思いますが
値引きと廃棄の比率でいえば
10対1くらいで値引きの方が高いわけです。
ということは50万円の売上も
値引きで作り上げている可能性が高いです。
そうすると、売上は数万円単位で落ちます。
「ロス率も下がるからいいじゃん!」
という反発も聞こえてきそうです。
しかし、ビジネスの本質は
ロス率を下げて荒利益率をあげることではありません。
利益高を高めることです。
荒利だけで考えていくとOKとなりそうですが
店舗費用、水道光熱費、人件費などの経費が
下がった売上以上にコストが下がる、
ということは考えにくいです。
結果的に儲からない部門になっていきます。
では、どうしたらいいか?
・ロスになっている商品の質を変える
ということです。
もうちょっと具体的にお話します。
ロス率の高い店舗にありがちなのは
売れ筋商品の品ぞろえが薄いです。
大抵ロスになっているのは
売れ筋のA商品ではなく、
Cランクの商品だったりします。
そもそも売れてない商品を
「品ぞろえ」の幅を広げるために
置いている可能性が高いです。
売れ筋商品のフェ-シング(陳列幅)を
もっと広げてあげれば
売れ筋商品の単品での売上が増える可能性がありますが、
商品アイテム数が多いと、
売れ筋の陳列が弱くなります。
結果的にA商品はチャンスロスが起こり(機会損失)
C商品からは値引き・廃棄ロスが起こったりしています。
売れる商品に目を向けて
生産量・販売量を変えていく。
それを行うと、売上高は変わっていきます。
当たり前と言ってしまえば当たり前です。
でも、意外とその当たり前が
出来てないことが多いです。
売上は見えていないところに隠れています。
余ってしまって値引き・廃棄になってしまった商品ではなく
売れてここには無くなっている商品の中に
売上を伸ばすヒントは隠れています。
この話を小売業の話と捉えるか?
自分にも応用できるかもしれない、と捉えるか?
それはあなた次第です^^
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株式会社エリアワン
代表取締役 社長 今泉武史
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