スーパーマーケットの新入社員の頃
水産部門の小林チーフにかわいがってもらいました。
サラリーマン時代は、本当に人に恵まれていたなぁと
つくづく思います。
部門が違った僕ですが
よく飲みにも連れて行ってもらいましたし
お店の計数のことも教えてもらいました。
特に実際に現場で行っている販促を
きちんと利益計算を行ったうえで取り組めたことは
その後の自分の売り手としての力を鍛えてくれました。
もちろん、その時の経験があるからこそ
店舗指導の仕事やバイヤーの仕事もできましたし
今のコンサルタントの仕事もできています。
小林チーフから良く言われたのが
「その売り方をして、いくら売れていくら儲かるのか?
事前に計算しているのか?
実際にやってみて、誤差はどれくらいあったのか?」
ということです。
思いつきでプロモーションや販促をしない、
ということです。
事前に、販売予測を立て、荒利益率、荒利益高の計算をし
収益がどれくらい取れるのか?を予測することです。
計算上と実際では必ず誤差が生じます。
大事なことは、誤差がでることを前提に
柔軟な対応が取れる体制を取ることです。
あなたのお店では
いくらの売上予算を立てていますか?
そして、どれくらいの儲け(利益)の予算でしょうか?
一律同じ利益率の設定にしている人は
少ないと思います。
・集客用の商品
・儲けるための商品
を用意します。
いわゆるフロントエンド・バックエンドとも
考え方は近いです。
例えば、原価80円の鯵を仕入れたとします。
丸魚として100円で販売した時には20%の
荒利益率、20円の荒利益高です。
100尾売っても2000円にしかなりません。
これをお造りにして400円で販売した場合は
荒利益率は80%、荒利益高は320円になります。
10パック販売しただけで3200円の利益です。
8800円の原価に対して売上高は
丸 魚・・・10000円
お造り・・・ 4000円
荒利益高は 5200円
荒利益率は37.14%
になります。
単品での計数でしたが、
実際に売場を管理するときには
売場のコーナーごとで、
こういった計算をするようにすると
儲けに強いお店が作られていきます。
丸魚の場合は、儲けを出す商品というよりも
集客のための商品で会ったり
鮮度感をアピールする商品だったりします。
他にも開きにして売ったり
フライ用に3枚卸にしたりして
商品のバリエーションを増やしていくと
もっと利益率は高くなっていきます。
あなたは、どの商品で集客して
どの商品で儲けを出しますか?
さらに言うと、どの売り場でどの商品を展開しますか?
もしあなたが飲食店を経営しているのであれば
何のメニューで集客して、
何のメニューで利益を出しますか?
それをメニュー表のどこに展開しますか?
「魚屋の話か。自分には関係ないな。」
と思っていたら、それまでの話ですが
「自分のお店や会社だったらどうするか?」
という発想を持つと
仕事は面白くなっていきます。
同業種よりも、他業種の取り組みの方が
学べることはたくさんあります。
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株式会社 エリアワン
代表取締役 今泉 武史
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