こんばんは、小さなお店・小さな会社の売上・利益を伸ばすコンサルタント今泉武史です。
昨夜、TBSの「坂上&指原のつぶれない店」を見ていて面白い会社が出ていました。
料理専用たまごを販売している、たまごのソムリエこと小林ゴールドエッグです。
徳島のたまごやさんながら、料理専用たまごを販売して全国の飲食店から大人気だそうです。例えば・・・
究極のたまごかけ専用たまご
めだま焼き専用たまご(ギフト用)
ゆでたまご専用たまご(ギフト用)
たまごやき・だしまきたまご専用たまご(ギフト用)
親子丼・カツとじ専用たまご(ギフト用)
とろ~りオムレツ専用たまご(ギフト用)
温泉卵専用たまご(ギフト用)
カルボナーラ専用たまご(ギフト用)
ピカタ・天ぷら専用たまご(ギフト用)
ケーキ・お菓子専用たまご(ギフト用)
ギフトセット 阿波の究極セット
木屋平高原放し飼いたまご(ギフト用)
といった商品ラインナップを揃えています。
目次
鳥インフルで売上激減。そこからの大逆転劇!
2003年に日本では鳥インフルエンザが起こりました。この頃僕は惣菜バイヤー兼たまごのバイヤーもしていました。もうとにかくひどい状況でした。鶏卵から鳥インフルエンザが人間にうつることはありません。でも、風評被害で日本中の人が鶏肉も鶏卵も食べない!!たまごの販売数量は半分以下に落ち込みました。
小林ゴールドエッグも同様で売上が激減したそうです。
しかし、それがきっかけとなってそこから、料理専用のたまごの開発をすることになりました。
どうしたら売れるか?
を真剣に考えることって本当に大切ですね!!
たまごのおいしさを決める要素
たまごのを構成する要素は
(1)鶏の種類
いわゆる赤玉白玉と呼ばれるたまごの殻の色は、鶏の種類によって決まります。茶色い赤玉の鶏の方が白玉の鶏よりも体が大きく、えさをより多く食べるので赤玉の方が値段が高くなります。
(2)えさ
昔のたまごが生臭いと言われたのは魚粉を餌に混ぜていたからです。
たまごの黄身の色も餌によって変わります。オレンジ色が濃いのは餌の飼料にパプリカ色素を入れているからです。ヨード卵やビタミンE、カテキンを入れた特殊卵もありますが、えさの中にこれらを入れることでたまごの中にその栄養素が含まれるようになります。
(3)飼い方
どのような環境で飼われるか?によっても味が変わると言われています。通常の鶏卵は一列に並べられて飼育されています。ストレスが大きいと言われています。鶏舎の中で放し飼いする鶏もいます。のびのび育つためにストレスが低いです。当然と言えば当然ですね!
(4)飼育期間
鶏卵用の鶏は生後4ヶ月あたりからたまごを産みはじめます。200日目あたりをピークに約1年半たまごを生み続けます。1日1個までしか産むことが出来ませんので、平均すると300~400個くらい産みます。鶏の寿命は5年くらいはありますが、年を取るとたまごを産まなくなってしまったり、大きなたまごばかりになるので鶏舎で飼育されるのは約2年程度です。
(5)大きさ
いわゆるMS・M・Lなどたまごの大きさですです。若い鶏は小さな卵、年寄りの鶏が大きなたまごを産むと言われています。小さすぎるたまご、大きすぎるたまごなどはどうなってしまうか?というとマヨネーズの原料としてQPなどのメーカーに引き取られていきます。
昔から特殊卵と呼ばれるたまごはありました。ヨード卵光、カテキンたまご、滋養卵、ビタミンE卵など。栄養素を餌に混ぜてたまごにその栄養をいれる、ということはやっていましたが、用途という切り口はありませんでした。
このたまごを用途別に絞った展開を行って、今や年商4億円です。しかも通常の養鶏場と異なるのが、直販比率が高いということです。通常はスーパーや小売店に卸すことしかできませんが、今の時代は道の駅やネット販売なども出来ます。
用途は細分化していく傾向にある
たまごは万能素材です。生、焼き、ゆでる、煮る、などの基本的な食べ方の他に溶き卵にしてスープに入れたり、すき焼きに絡めて食べたり、おでんの具にしたり、いろんな食べ方をされます。それゆえ「たまご」というひとくくりでしか商品展開をしていませんでした。
何年か前に、たまごかけごはん専用しょうゆというのが発売されて話題になったことがありました。
消費が成熟していくと、商品は細分化していく傾向があります。〇〇専用の醤油と発想は同じですね。そういえば、やはり2006年頃に、スイカ専用の塩を販売している会社もありました。
あなたの商品を「専用化」するとどうなりますか?
小林ゴールドエッグの事例は、とても勇気をもらえる内容でした。これを僕たちの経営に活かすとしたら私たちの商品を「〇〇専用」と名を打っていくことです。あなたの商品・サービスを特定の専用商品にしたらどうなりそうでしょうか?何か変化が起こりそうでしょうか?
弊社のクライアントの事例ですが、ある東北の工務店は、「冬暖かい家」として売り出しています。価格はちょっと高めなのだそうですが、良く売れています。しかも子育て世代ではなく、シルバー世代に・・・。年を取ると寒いのは辛い!!ということで売れているのでしょうかね?
また、洋服屋さんでも、40代50代女性中心の品ぞろえにして売れている方もいます。お客様たちとホテルでお店で購入したドレスやワンピースなどで着飾ってイベントをすると、売上は一気に跳ね上がります。これで一昨年は売上が倍増しました。
また弊社も今、コンサルタントの方向けのコンサルティングメニューも一部作り一昨年から展開しています。これも人気商品になっています。
ぜひ勇気ある小さな一歩を歩みだしていきましょう!
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