長くなってしまうので、
分けて書いてみました。
お客様の立場で考えたら、在庫調整などはせず、
安定的に品揃えするのが当然ではあるのですが・・・
そういえば、よくこういうことってあったなぁ、と
小売時代を懐かしく思い出し、棚卸のことを
書いてみたいと思います。
■ 棚卸で在庫調整する意味
棚卸の計算をすることで、荒利を確定していきます。
荒利益率
=(期首在庫高+期中仕入高-期末在庫高)÷期中売上高×100
という数式があります。
期(計算をする期間)を単月で捉えれば、
09年2月末の在庫が今回の期首在庫、
年間で捉えれば、08年3月末が期首在庫になります。
期首在庫と期末在庫が同じ金額であれば、
棚卸の結果ででる荒利益率は、
荒利益率 =(売上 - 原価) ÷ 売上高 ×100
という非常にシンプルな計算式になります。
期末在庫を調整すると、どうなるか?
というと、荒利益率は上がります。
実際に色々な数値を入れてみてください。
私が話している意味がわかります。
シミュレーションしてみます。
SIM:1
期首在庫高: 300万円
期中仕入高:1000万円
期末在庫高: 300万円
期中売上高:2000万円
荒利益率
=(300万+1000万-300万)÷2000万×100
=50.0%
SIM:2
期首在庫高: 300万円
期中仕入高:1000万円
期末在庫高: 100万円
期中売上高:2000万円
荒利益率
=(300万+1000万-100万)÷2000万×100
=60.0%
SIM:3
期首在庫高: 300万円
期中仕入高:1000万円
期末在庫高: 500万円
期中売上高:2000万円
荒利益率
=(300万+1000万-500万)÷2000万×100
=40%
SIM:1は、期首・期末在庫が同じだった場合
SIM:2は、期末在庫が減った場合
SIM:3は、期末在庫が増えた場合
それぞれの場合の数値状況で捉えてみました。
まだまだ続くので、
あとで書きます。