おはようございます。
店舗集客コンサルタントの今泉です。
もうだいぶ昔の話になりますが・・・
小売業の担当者時代、300m向こうに超巨大ショッピングモールができてしまい
売上が一気に30%落ちてしまったことがありました。
「競争店舗の対策をして、
3か月以内に前年比100%まで戻すように!」
というのが会社から与えられた使命でした。
というわけで、毎日毎日競争店舗を見に行っては対策を立てるのですが
どうにも釈然としない日々が続きました。
競争店舗、自店の売り場、POSデータ、売上データを
見ていると、だんだんとわかってくることがありました。
本当に見なければいけない相手は“お客様”なのです。
そのことに気付いた僕は、しだいに競争相手を見なくなりました。
お客様との対話をするようにしたのです。
それは、POSデータです。
POSデータは、お客様が購入した後が記されている
行動の結果です。
そこに実はチャンスロスが隠れているのです。
「この分類の商品のラインナップを増やすと
売上が上がるのではないか?」
と仮説を立て、じっさいにやってみます。
うまくいくこと、いかないこと、さまざまでしたが
3か月で前年売上98.5%まで戻すことができました。
あと一歩のところで人事異動で本部に行ってしまったので
100%に戻すことはできませんでしたが
お客様の行動結果と対話すること
仮説を立てて実際に試してみる事
は、その後も使える手法になりました。
業績がわるいと、ついつい
「景気が・・・」
「競争相手が・・・」
「安売り競争なので・・・」
と自分以外のことを言い訳をしてしまいがちです。
でも、本当に戦わなければいけない相手は
そんな言い訳をしたい自分自身です。
根気よく、じっくりとお客様を見る。
データとしてみたり、行動を見たり。
そこでチャンスロス(機会損失)を見つけられるかが
業績回復のカギになります。