ある一言が自分を変えた。
その言葉とは?
■ 「今泉さんに言われると、めっちゃ元気になれます!」
という言葉でした。
ちょうど人事異動の時、入社3年目のある社員に言われました。
彼の同期入社の社員は、店舗のチーフとして移動が決定しました。
しかし、彼だけはサブチーフとして移動しました。
もちろん人事案は私が考えたのですが、意図がありました。
彼のついたチーフは、女性社員で、初めての大型店でした。
チーフを成長させるためにも、力強いサブが必要だと感じたのです。
そのことを彼に伝え、
  
  「サブとして移動だけど、サブはチーフ以上に難しい部分もある。
   
   君ならできると思って、思い切って移動をしてみた。
   
   同期と比べて自分は力が劣っているとか思わないで欲しい。
  
   きちんと評価もしているし、期待もしている。」
  
と言いました。
その時に言われた言葉でした。
  僕自身が、メチャメチャモチベーションが下がっていた時期だったのですが
  彼から言われた言葉で、一気にモチベーションが上がりました。
  自分が発する言葉では人を動かすことも、業績を上げることもできないと
  思い込んでいた自分の心に火をつけました。
  その時から「モチベーション」という言葉をキーワードに自分自身が仕事と
  かかわりを持っていきました。
  
  ■ 間違ったリーダーシップ
ビジネスのマネジメントサイクルに PDCA という言葉があります。
Plan ・ Do ・ Check ・ Action
の頭文字をとってPDCAです。
それまでの僕の部下に対する接し方は
P はオレがやる
D はオマエがやれ!
C はオレがやる
A はオマエがやれ!
という状態でした。
  人は自分が何のために仕事をしているのかがわからないときに
  モチベーションが下がります。
自分自身の存在意義もわからなくなります。
それが間違ったリーダーシップでした。
僕の尊敬する上司は違いました。
  僕が店舗にいた頃、すぐ道向こうに大型ショッピングセンターが出来て
  一気に業績が下がったことがありました。
その時に上司に言われたことは
  「目標数値は●●だ。
  
   今泉が考えて、好きなように戦ってくれ。
  
   必要であれば、販促費用は本部で持つ。
  
   ほかに必要なものがあれば、言ってくれ。
  
   俺が全面的にバックアップするから安心して
  
   戦ってくれ」
本当に素晴らしい上司でした。
リーダーが行うべきことは、方針管理とマネジメントです。
  正しい方向に行くよう
  PDCAを従業員に考えさせ、
  間違っていたら軌道修正を行い
  最後まで責任を持って実行させる。
やりがいと責任感との両方を部下に与える方法です。
そのことにようやく気づきました。
  そのあとは、部下に語らせ、計画を立てさせ、実行し、
  その後の改善点などを語らせるようにしました。
  毎週「思い切りうるぞ!」という企画を作り
  毎週土曜日に、「単品量販異常値作り」を
  実行しました。
毎週報告書を書いてもらい、提出してもらいました。
  来たものに全て目を通し、
  手書きでコメントをつけて返すようにしたところ
  はじめは10名くらいしか提出していなかった報告書も
  最終的には40名以上が毎週提出してくれるように
  なりました。
  若気の至りの部分もありましたが、
  結果的に自分自身を成長させてくれる
  よいきっかけになりました。
  長々と書いてしまいましたが、
  最後までお目を通していただきまして
  ありがとうございました。
今泉武史
