4年前の昨日10月29日に、義姉が亡くなりました。
4年前の僕は、「成功」という名の幻想を追いかけていました。
・いつかお金持ちになる
・影響力のある人間になりたい
・自分なら何でもできるはずだ
と。
義姉の最後の1カ月は、モルヒネを投与のため
夢うつつの状態でした。
お見舞いに行ったある日、
義姉がしきりに何かを包丁で刻んだり
雑巾を絞る手振りをしていました。
その時に、本当の幸せというのは
大切な人と日常生活を送れることなのだ、と
教えてもらいました。
義姉の亡くなった50日後に息子が生まれました。
生命のリレーを見ているようでした。
亡くなっていく命と生まれてくる命。
誰でもいつかは、命尽きる日が来ます。
「人は人生に失敗した後悔よりも
チャレンジしなかったことに後悔する」
と言う言葉で「成功」という幻の世界に引きずり込もうとする
人や会社は沢山あります。
大切なことは、自分が本心から望むことを実現することです。
大切なことを大事にしながら、生きていく生き方。
僕が求めている人生は、そういうものです。
仕事か家族か、という「or」ではなく、
仕事も家族も、という「and」という選択肢もあります。
義姉が命を懸けて教えてくれた教えです。
毎年この日は、義姉のお墓参りをしながら
自分自身の人生について考える日になっています。
「本当に今の人生は自分が望んでいるものか?」
誰かに操作された幻想の世界を生きるのではなく、
自分自身が本心から望む生き方をしていきたいのです。