同時の僕は、自分でも売り上げを伸ばしてきたし
ＳＶ時代にはどのお店でも数字を伸ばしてきました。
１か月で１０％、２０％の売上改善なんて
当たり前のようにやっていました。
一番すごかったお店は
前週の日曜日の売上が２８万円だったのが
翌週の日曜日の売上は５０万円を超える、
なんてこともありました。
何を、どこに置いて、
どんな売り方をするか？で
店舗の売上は簡単に変わります。
この頃の僕は、
惣菜部門でできる
・いかに買い上げ点数を伸ばすか？
・いかに単価の高い商品でも
買って行っていただけるか？
ということばかりを行っていました。
客単価対策をとことん追求していました。
店舗の売り上げを伸ばすことは
ホームページで売り上げを伸ばすのと
感覚的には近いと思います。
人の流れをどう作っていけるか？
ということがポイントになります。
そんな感じで売り上げをガンガン伸ばしていました。
なので、天狗になっていました・・・。
「売上が伸びないのは、お前たちが
ちゃんと本部（僕）の言うとおりに展開しないからだ！」
そんな雰囲気でいました。
結果的に、店舗の人が誰もついてこない・・・。
会議の席でも、誰も発言しない。
質問もない。
みんなただひたすら時間が過ぎるのを待っている
そんな雰囲気でした。
数字を落とすと、
自分が相手を責めていた分
自分に思い切り返ってきます。
「今泉さん、偉そうなこと言ったって
数字落としているじゃないですか。」
と言われているような気持になりました。
バイヤー１年目の２月、
僕は初めて会社をサボりました。
１週間風邪を引いた、ということで
休みました。
部長からは
「診断書持って来いよ。」
と言われました。
１週間じっと家の中に閉じこもっていると
いろんな嫌なことが思い出されてきました。
「もうこのまま会社辞めちゃおうかな・・・」
そんな気持ちになっていきました。
最初の５日間くらいは苦しかったのですが、
残りの２日間では、
・仕事で頑張ってきたこと
・数字を伸ばした時のこと
・担当者が自信を持てるようになれたこと
などが頭に浮かんできました。
「このまま辞めたら
『今泉は売上落として逃げたんだよ(笑)』
って言われちゃうよな。
よし、もう一度頑張ってみよう！」
と思えるようになりました。
２９歳の２月のことでした。
続く
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株式会社 エリアワン
代表取締役 今泉 武史
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