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今泉武史物語

8 惣菜部門=人の捨て場

投稿日:2018年12月14日 更新日:

入社してわかったことがありました。

惣菜部門は「人の捨て場」と
呼ばれ、他の部門からは
バカにされていた部門だった、
ということです・・・。

他の部門で体を壊してしまったり(腰痛等)
チーフとしての能力適正が低いと判断された人が
惣菜チーフとして配属されているようでした・・・。

入社した後の8年、9年たっても
そういう雰囲気は社内にまだまだありました。

僕が新入社員第一期生でしたから
社員が育ってなくて当たり前なわけです。

若いゆえに、パートさんの扱いも下手だし
売上も低いし、利益も取れない担当者も
多くいました。

だからこそ、店舗指導の仕事を通して
何とか存在感のある部門に育て上げていきたいと
頑張っていました。

「今に見てろよ!」

という思いが、僕を支えていました。

話を戻します。

1か月間赤堀店というお店で研修をし
その後、僕の生まれ故郷である桐生市の
天神店に配属になりました。

赤堀店は全然売れないお店でした。

夕方5時以降に商品を作っても
お客様が来ないので売れない・・・。

時間に追い立てられずに商品を作ったり
陳列ができたり、
午後から夕方にかけては
座学の時間も取れたので、

「研修を行う」という意味では
良いお店だったかもしれません。

その後本配属された天神店は
開店してまだ5か月のお店でした。

天神店の惣菜部門には
チーフ(一般の会社でいうところの主任ですね)が
開店時にはいたのですが、

当時のSV(スーパーバイザー:店舗指導係)が
あまりにも厳しすぎたのと、

お店が忙しすぎて
開店2日目で居なくなってしまった
という伝説のあるお店でした(笑)

赤堀店のチーフや
天神店のパートさんたちにまず言われたのが

「小林SVは厳しいから気を付けて」

ということでした。

チーフに至っては真面目な顔で

「今ちゃん、小林(SV)さんはきついこと言うけど
カチンとなって、言い返したりしないように
気を付けてな!」

と念押しされました(笑)

実際会ってみると・・・

みんなが言っていた通り
すごく厳しい人でしたf^^;

天神店に配属された2週間は
毎日小林SVの元でミッチリ仕事をおぼえました。

毎日毎日相当怒鳴られました。

「何やってんだ、おめーは!


 まったくバカだなー!」

なんてのは日常茶飯事でした。

さすがに物が飛んでくることはなかったですが
カチンと来ることを言われました。

でも、仕事がまだまだできないから
言われても仕方がない、と
歯を食いしばり仕事に打ち込みました。

この人に

「今泉やるな~」

と言わせてやる!

と思っていました。

数か月の後でしたが、
認められ始めました。

でも、それは新入社員当時から
4年以上経過した後にわかったのですが
天神店の星野店長と水産部門のチーフ(この人も小林さん!)の
おかげでもありました。

店長と水産小林チーフが
時々小林SVに電話をかけてくれていたようでした。

「今泉は今こんなことを頑張っていますよ。

部門の数値はこんな感じです。」

とか

「今こんなことで悩んでいるようです。」

と陰ながら温かい目で見守ってくれ
応援してくれていました。

本当にありがたいことですね・・・。

感謝の思いしかありません。

あのお店が、
あの会社が、
周りの人たちが
僕を育ててくれました。

フレッセイに入社できてよかったです。

今でも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

とても厳しい小林SVでしたが
生涯において、
仕事の師匠と呼べる人となりました。

・数字を共通言語にしろ

・誰よりも上手に、誰よりも早く仕事をしろ

・人が嫌がる仕事こそ率先して行え

・なんでもいいから一番になれ

・人の金で商売をさせてもらえることを喜べ

・まずは挨拶とやる気を見せろ

等々、お昼ご飯を食べながら、
仕事を教えてもらいながら、
怒られながら(笑)

さまざまなシーンでミッチリと
教育をしていただきました。

今の自分にも生き続けています。

毎日怒鳴られっぱなし、
へこみっぱなし、
でも挑戦意欲旺盛な新入社員時代でした。

続く。

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株式会社  エリアワン

代表取締役  今泉 武史

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今泉武史

今泉武史

1973年群馬県桐生市生まれ。   1997年より地元群馬県のスーパーマーケットの惣菜部門で働く。 2年目より1番店を任されて天狗になる。 2年後、競合店が出来、売上急落・・・。 会社の至上命題は3か月以内に売上を100%に戻せ! 「いったい何をどうやったら??」   安売り競争で戦うスーパーだが、作りたての手作り惣菜と弁当に力を入れ一気に売上を盛り返す。 この時に 「お客様が求めているのは安いものではない!お客様が求めるものを提供できれば売上は上がる!」   ということを実感。 その後50店舗、約48億円の惣菜部門の 店舗指導・バイヤーを歴任する。 若手社員が多い部門に、自身が模索した 売上が上がるメソッドを導入し、次々と売上UPする店舗が続出。 売上アップしたノウハウを持って 独立起業したものの、わずか2年で断念。 集客が出来ない苦しさと悔しさを痛感する。 その後、再びサラリーマンに戻る。 ネット通販兼卸売会社でネット向け商品開発と 飛び込み営業を経験する。   お客様は勝手に来る、 と思っていたスーパーマーケット時代と打って変わって、 自分の知恵と足を使って お客様獲得しなければならないことを見を以って知る。   この時に、1年間で約100社の法人顧客開拓をした 経験が後にマーケティング思考に役立つ。 その後東京のコンサル会社からヘッドハンティングされ転職。   2年間東京のマーケティング系コンサル会社に 前橋から2時間通勤で通う。   この会社でたった一人1カ月間で1000万円を売上る。 そしてインターネットマーケティングの力を思い知る。   その後再び独立。   小さな会社・小さなお店の救世主として 日夜コンサルティングに励む。 50店舗のチェーン店の店舗指導の経験に基づいた わかりやすく、成果が出るノウハウと ネットマーケティングのスキルを活用した 集客メソッドを活用して 日々クライアントの会社が復活していく。   クライアント達の中には、宣伝広告費をほとんど使わないで 売上が2倍、3倍、5倍と伸びるものもいる。   また、短期間で結果が出ることから 「今泉マジック」と呼ばれている。  

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